わたしはしろくま
最近は卒業研究のおおまかな見通しが立って、あとは自分で手を動かして作るだけ、という状態になってきている(決して進みが早いほうではないしもっと進めているひとはたくさんいる)。
それでも見落としていたり積み残していたりするところはあるわけで、今日はそこを先生と話しながら詰めていた。
そこで、話しながらふと思いついたことがあって先生に話してみたら「それいいじゃん!やろう!」とのこと。
ほんとに、いいじゃん!ってただそれだけのことなんだけど、久々にめっちゃワクワクした。
あ、自分が作りたいと思うことを肯定してもらうのってこんな嬉しいことだったんだ。と、そんなことを思った。
うちの研究室はいわゆるプログラミングがほぼ必須のスキルになっていて、
どちらかというとプログラミングが得意で、もしくはそれを使って何かを作るのが好きで配属を希望した人が多い。
そんな中で私はどちらでもなくて、プログラミングは得意どころか大の苦手で、それを使って何かを作ってくれと言われたら間違いなくNOと言うだろうな。よくそれで配属を希望したものだ。希望した理由はそれなりにあるのだけれど、それはまたいつかの機会に。
これまでに演習で何度単位を落としかけたか分からないし、首の皮一枚繋がったような状態で生きてきた気がする。
成績を見ていると実際そうだったんだと思う。
じゃあそんな中でどうやって勝負するの?って聞かれたら、私はプロダクトのコンセプトや見た目のデザインって答えるしかない。
私が書けるコードは簡単なものしかないし、効率的なコードとか、難しい関数とか未だによくわかってない(もちろん授業は受けてきた)。できるに越したことはないのだけれど、多分私には向いてない。
必ずしも苦手なフィールドでジタバタしなきゃいけないわけではない。得意なフィールドで勝負したっていい。
多分私が得意とするフィールドは、自分の興味のある分野をコンセプトやデザインを軸にして掘り下げていくこと。
それにプログラミングが必要になったら仕方ない。それはやるしかない。けど、最小限におさえる。
そもそも大前提として、ものづくりは楽しくないとやってられない。
今日の先生の「いいじゃん!」は、そのすべてにイエスをくれたような、そんな言葉だったような気がする。
そんなことを思っていたら、『西の魔女が死んだ』のこのフレーズを思い出した。
自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、
後ろめたく思う必要はありませんよ。
サボテンは水の中に生える必要はないし、
蓮の花は空中では咲かない。
シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、
だれがシロクマを責めますか。
もうすこし、シロクマのままでいてもいいかな。